会長あいさつ

日本看護図書館協会会長

  今井 信行 (千葉科学大学)

学生に多様な学習の場を提供するために

  平成29年度千葉科学大学の図書館長を拝命し、また日本看護図書館協会の会長として協会の運
営に関与する機会を与えていただきました。薬学部出身の私は博士号を取得してから、 有機合成化
学の博士研究員としてハーバード大学 (コーリー教授 : 1990年ノーベル化学賞受賞) 、ケンタッキー
大学および相模中央化学研究所において7年在席した後、教育研究職として岡山理科大学を経て本
学で教鞭をとり23年目になりました。この間、各場所で図書館を常に利用してきました。お世話になっ
てきました図書館に、少しでも恩返しができるように千葉科学大学図書館長および本協会会長として
努力していきたいと思います。 
  さて、学生が学習する場所は、主に自宅、講義室および図書館になります。図書館では、 通常職
員の労働時間を考慮して17時以降の開館は困難な状況にあるものと考えます。千葉科学大学図書
館の特色として、平日開館時間 8:20〜22:00 であり、定員の半数以上が卒業時点で国家資格受験
を目指し、図書館利用が多い現状 (1日平均500人以上が利用) があり、増築棟1階部分は24時間
利用可能な学習の場として、 図書館閉館後も深夜出入専用玄関を設けています。 SOS スイッチの
設置 ・ 警備室からの防犯カメラ監視やモバイルセキュリティー防犯装置の貸出等の安全面を考慮し
て、22 時以降も深夜学習室として学生に24時間開放しています。本学看護学部は今年4年目を迎え、
来春には初めての国家試験を控えていますので、 学生にとって十分な学習の場所を提供できるとと
もに、さらに看護師は夜間勤務があることから、 大学においてその環境を体験できる良い機会を提
供できるものと考えております。
  学生の指導をしていて、最近、私は「成長」するために「生まれ」、そして「生きている」ことに気づき
ました。我々は現在の総合力よりも高い「夢」または「目標」を設定し、それらを達成するためは、我々
自身が「成長」しなければなりません。高い「目標」を設定すれば、 それを達成するためには数多くの
「失敗」が待ち受けており、「失敗」の原因を考えて挑戦し続ける忍耐力が必要になります。 「失敗」を
恐れない、あきらめない気持ちが非常に重要になります。また、低い「目標」を設定して、 それを達成
しても十分な満足感を得られないことは、 多くの方々が経験していることと思います。 挑戦し続ける
人は常に 「成長」 していて、年をとっても若々しく見えるのではないでしょうか? 「成長」 するために
「生きている」 と考えれば、すべての人が数多くの「失敗」を繰り返しながら努力していることがわかり
ます。
  試験で期待しているような結果が出せないで悩んでいる学生の多くは、能力がない自分だけが苦
労して、不幸な星のもとに生まれたと思いがちです。 試験で結果を出すための重要なポイントとして、
勉強時間(1日14時間:本人の努力)、集中力(勉強する環境:両親の理解)、勉強方法(理解する勉
強が可能な対策本の提示:教員の指導)の3点を挙げて学生に説明しています。大切なイベントを成
功させるためには、慣れることで免疫ができて確率が上がりますが、国家試験は通常年1回で、多く
の卒業生が初回の国家試験で合格したいと考えます。 初回の国家試験に合格するためには、 1日
14 時間の勉強を休日に実行することを推奨しています。 これを数多くこなすことにより、体力と精神
力の両方が養えると考えます。また、 「脳のしくみ」 や 「バイオリズム」 を考慮すれば、効率良く高い
「目標」 を達成できる可能性があることがわかります。 さらに学生の教育を考えていると、自分の子
供の教育につなげられるようになりました。
  本協会は30周年の節目に向けて大切な時期を迎えています。各役員と共に協会会員の皆様にと
って意義のある行事を検討したいと考えておりますので、ご協力を宜しくお願い致します。


                                                        (2017.6)